築年数の古い物件には、屋根や壁などにアスベストが使用されている可能性があります。
現在は使用が全面的に禁止されている物質ですが、どのような性質があるのでしょうか。
使用されている物件を売却できるのか、売却時にやっておくべき対策はなにかについても解説するので参考にしてください。

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不動産売却時には要注意～アスベストとは

アスベストとは石綿とも呼ばれ、丈夫で熱や電気を通しにくく、防音性にも優れた天然の鉱物です。
よく密着して扱いやすく、安価であったため、建築材料や部品などに幅広く使用されていました。
段階的に使用が制限されるようになったのは、アスベストを吸い込むと中皮腫や肺がんなどの病気になる恐れがあると考えられたためです。
2005年にはアスベストを取り扱う工場での労災被害が公表され、一般にも知れ渡ったために大きな社会問題になりました。
2006年以降はアスベストを含む製品の製造や輸入を含め、使用は全面的に禁止されています。

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アスベスト使用の可能性がある不動産の売却は可能？

2006年以前に建てられた物件で、使用されている可能性のある不動産を売っても大丈夫なのでしょうか。
法律では禁止されておらず、売主と買主が事実を認知していれば、売却しても問題はありません。
建物にアスベストが使用されているかどうかの調査は、義務付けられてはいません。
調査をしていない場合はその旨を記入すれば良いとされていますが、使用が不明なままでは買い手はつきにくいでしょう。
使用されているとわかったら、飛散を防ぐ工事をする必要があり、高額な費用がかかるためです。

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不動産の売却時にやっておくべきアスベスト対策

不動産の売却にあたって、使用調査は義務ではありませんが、調査に関する説明は義務付けられています。
調査をしておらず、使用されているか不明との説明であっても、説明したとみなされます。
使用が発覚した場合、使用されていないと説明をしていたり、アスベストについて何も説明がなかったりした場合は問題です。
説明義務違反で、損害賠償請求をされる恐れがあるので注意しましょう。
トラブルを避けるために、使用調査を済ませておくのも対策の1つです。
調査済みの物件であれば買主に安心感を与えられ、問題がないと証明された場合には、売却しやすくなります。

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まとめ

アスベストとは、健康被害を引き起こす物質であると判明したために、現在は使用が禁止されている鉱物です。
2006年より以前に建てられた物件には使用されている可能性がありますが、事実を説明していれば売却できます。
トラブル防止の対策として、使用調査を済ませておくと売却しやすくなるでしょう。

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